東北大学大学院情報科学研究科 シンポジウム「情報科学」から「交通ネットワーク」を考える

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講演内容

講演1道路交通のウラ側 手のひらから交通へ

桑原 雅夫 教授人間社会情報科学専攻 空間計画科学

私たちの身の回りは、気づかないうちに数多くの交通センサーに囲まれています。スマホ、Bluetooth、Twitterなどもその一つです。今回は、これら身近なセンサーデータが、さまざまな交通状況を教えてくれる舞台裏を紹介します。未来2050年のナビは、一体どんな情報を教えてくれるのかを一緒に考えましょう。

講演2次世代自動車のウラ側 地方創生のために
次世代モビリティがすべきこと

鈴木 高宏 教授未来科学技術共同研究センター(NICHe)

自動運転は自動化できるのか、本当に役に立つものにできるのでしょうか。東北では過疎高齢化、さらに震災も加わり、期待が大きい一方、課題が山積しています。自動運転と次世代自動車の地方への導入・普及についての実状をロボット分野の観点も入れて解説しながら、お話したいと思います。

講演3経路探索のウラ側 全経路探索列挙索引化技術

吉仲 亮 准教授システム情報科学専攻 知能システム科学

現在地から目的地までの経路を求めたいと思ったら、カーナビや路線検索アプリが最短時間や最安料金の経路を素早く見つけてくれます。でも、見つけたいのは最短最安経路だけでしょうか。おもいっきり遠回りをして旅してみたいと思ったら?今回は、あらゆる経路を探索してさまざまなワガママに答える技術についてお話します。

講演4ネットワークのウラ側 グラフ理論の深みを覗く

尾畑 伸明 教授システム情報科学専攻 システム情報数理学

ネットワークは日常的にどこでも観察される面白い研究対象です。その構造を抽象化すると点と線だけからなる「グラフ」と呼ばれる図形が得られます。このような図形に関する数学がグラフ理論です。オイラーの一筆書き以来、多くの数学者が探求してきたその深淵を巨大性、ランダム性の視点から覗いてみたいと思います。

講演5自動運転のウラ側 渋滞のない道路交通システムを
デザインする

赤松 隆 教授人間社会情報科学専攻 交通制御学

近年発展が著しい自動運転技術は、現在の道路交通システムが抱える様々な問題を解消すると期待されています。しかし、この技術単独の発展のみでは、世界中の都市で未解決の「渋滞問題」の根本的解決にはつながりません。今回は、自動運転車が普及した将来、道路渋滞を解消するには、どのような仕組みが必要かを考察します。

講演6リニア新幹線のウラ側 地下を中空移動する半宇宙人の夢

森 一郎 教授人間社会情報科学専攻 人間情報哲学

大地に縛り付けられてきた人類は古来、天空へ飛翔したいという憧れを抱いてきました。宇宙エレベーターは、天と地をつなぐ夢の架け橋ですが、リニア新幹線は、地下深くに擬似宇宙空間を造って中空飛行しようとする現在進行系のプロジェクトです。この横穴滑空路建設が何を意味するか、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

パネルディスカッション どうなる?
未来の交通ネットワーク

モデレータ井上 亮 准教授人間社会情報科学専攻 空間計画科学

人や物が全世界を行き交う現在、その移動を担う交通ネットワークは、人々の日々の暮らしを根底から支えています。これまで交通ネットワークは、安全かつ円滑な移動の実現を目指して整備されてきました。それでは今後、どのように発展していくでしょうか?数学や哲学の視点も交えた情報科学の立場から、未来の交通ネットワークの可能性を考えてみましょう。

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