空間計画科学
人間社会情報科学専攻
空間計画科学 C11 Transportation and Geographic Information Science
研究キーワード地理情報科学,空間統計,計量地理学,地域分析,地理空間データ分析
時空間データの解析手法開発を通したよりよい地域経営に向けて
近年、多種多様な社会経済活動を観測・記録したデータが大量に蓄積されています。その多くには時刻や地理的位置が付され、中には高い時空間解像度を有するものもあります。これらの時空間データを分析すると、国土や地域、都市、更にはより小さな地域内での人々の活動実態を把握し、その上であるべき将来像を議論し合理的な意思決定を下す基盤となる情報を抽出できる可能性があります。
本研究室は、時空間データの解析手法開発を通して「時空間データを活用した現状分析を基に人々が地域の将来を議論できる環境」を整備し、よりよい地域づくりへと貢献したいと考えています。現在の主な研究テーマは以下の通りです。
・空間的異質性の分析手法開発:空間現象の生成過程が場所毎に異なる様子を分析する手法を開発し、地区毎に異なる不動産価格の形成要因の解明や犯罪多発地域の特定などに応用しています。
・時空間相関を考慮した不動産価格内挿:任意地点や時点の不動産価格情報提供に向けて、近い時刻や場所のデータは類似度が高いという時空間データの性質を活用した分析を行っています。
・災害危険性の存在や減災施策の実施が地域に与える影響の把握:災害危険性の存在やその低減が地域に与えた影響を、時空間上で観測された不動産価格の分析から明らかにしています。
-
住宅賃料が有する空間的異質性の分析
-
時空間内挿による任意地点の地価情報提供