東北大学 大学院情報科学研究科

教 授 工藤 純一 Prof. J. Kudoh

広域情報処理論
研究室番号:A17
Environmental Informatics

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  本研究室は環境情報科学の学術体系の構築を目指し、地球環境課題について情報通信技術を取り入れた研究開発を行っています。研究戦略としてロシア(ロシア科学アカデミー、モスクワ大学)及び米国(UCバークレー)と国際共同研究の体制をとり、国内研究機関も参画する共同研究を実施しています。
  これまでに、多数のスペクトルデータから構成する衛星画像を解析するために3次元ヒストグラムを開発しました。この方法を多次元化に発展させ、大気汚染や黄砂抽出などのエアロゾル抽出により信頼性の高い成果を得ています。
  現在は、森林火災から発生するCO2削減システムに関する研究に取り組んでいます。これまでの研究は火災から発生する熱を火災として検出していましたが、火災初期の煙の検出に挑んでいます。また、画像データベースは1990年から毎日のノア画像をホームページから提供し、毎年330万件以上のアクセスがあります。また、中国からのPM2.5を含む越境大気汚染衛星画像データベースの公開準備をしています。その他、MODIS, MTSAT, NPPの直接受信にも行っています。さらに、解像度1mクラスの衛星画像を対象とした融合画像処理の研究も展開しています。
主な研究テーマ:
  1. 森林火災から発生するCO2削減システムに関する研究
  2. 高分解衛星画像の融合処理研究
  3. 大規模衛星画像データベース構築
  4. 衛星画像を用いた中国からの大気汚染・黄砂の可視化

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図1. 2015年3月11日(上)と12日(下)のAqua-MODIS画像より、越境大気汚染(黄色)と黄砂(赤色)を抽出した画像。中国を発生源とする汚染物質が日本に向かって動き始めている様子が大変よく分かる。

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図2. 最急降下法を用いたIKONOS画像の融合処理

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