林正人准教授が東北大学サイエンスカフェで講演を行いました
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5月23日(金)にせんだいメディアテークにて,
第34回東北大学 サイエンスカフェ「量子暗号・量子情報処理〜新しい通信と情報処理〜」が開かれました.
当日は130名の参加者が来場し,熱心に聞き入っていました.本研究科の林 正人 准教授が講演を行いました. |
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最初に量子暗号についての簡単な解説があり,その後,参加者は10グループに分かれて20名のファ
シリテータと一緒に偏光板を使った量子暗号の模擬実験を行い,量子暗号の原理を体験しました.
模擬実験の後には,最新の量子暗号の研究動向についての解説がありました.その後に,参加者と
林准教授の間で活発な質疑応答がなされました. |
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沢山の方のご来場,ありがとうございました.
当日の様子は5月29日(木)付けの河北新報にも掲載されています.
(web 版はこちら)
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■第34回 東北大学 サイエンスカフェ
■日時:5月23日(金)
■場所:せんだいメディアテーク
■タイトル:量子暗号・量子情報処理〜新しい通信と情報処理〜
■講演者:林 正人(東北大学大学院情報科学研究科准教授)
■司会:木村 元
(産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター (RCIS) 研究員)
(元日本学術振興会特別研究員(東北大学))
■講演内容
わたしたちの身の回りのものは,原子や電子,さらには,光の粒子である光子などの,波動性を持つ粒子
が結合して成り立っています.このような性質は量子性と呼ばれ,これまでの情報処理では,量子性はそ
の不可思議な性質から情報処理を乱すものとして避けられていました.
しかし,量子情報処理では,量子性を積極的に用いることで,これまで情報処理のパラダイムでは,実現
できなかった情報処理が可能となります.たとえば,量子性を用いた暗号である量子暗号では,情報の
流出そのものを防ぐことが可能であるため,どのような計算機が出現しても安全性が破られることはありません.
本カフェでは,量子暗号の原理について説明し,最近の量子暗号の研究について紹介します.
■プロフィール
林准教授は,これまで量子情報処理を専門に研究してきました.
量子情報処理では,光の粒である光子や電子などの量子性を持つ素子を用いて情報処理を行います.
これまで,量子情報処理の様々な性質を明らかにする研究を行ってきました.
特に,不完全な素子を用いた場合でも量子暗号の安全性を定量的に保証する理論を構築し,量子暗号の
実用化に向けて貢献しています.
■詳細
http://cafe.tohoku.ac.jp/
http://cafe.tohoku.ac.jp/html/koen.html
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