本協定は2003年1月15日に締結されたものですが、5年を経過したところで、その継続に
双方が合意しておりました。それをうけて、3月7日、本研究科において、ヴォルテラセンター
所長のルイジ・アカルディ教授と本研究科長佐々木公明教授が継続文書に調印いたしました。
これによって本協定は2013年1月14日まで延長されます。
ヴォルテラセンター(Centro Interdipartimentale “Vito Volterra”)は、1988年にローマ大学
"トアヴェルガータ"内の境界領域センターとして設立され、現在では、大学間センターとして
発展しています。ヴォルテラセンターは理念として、
(1) 純粋研究と応用研究の乖離の克服
(2) 異なった学科目や産業における具体的な問題の解決に現代数学の方法が本質的な役割
を果たすことの証明
(3) 異なった学科目や産業における具体的な問題の解決を試みることが、新しく深いアイデアや
数学的方法の創造をもたらすことができることの証明
(4) 研究者を、特定のプロジェクトや関心のある知識を共通の基盤として集合させる。
を掲げており、本研究科の考え方と相通ずる点が多いと考えられます。
ヴォルテラセンターとの交流実績として、個別の共同研究や研究者交流に加えて、
(1)日本イタリア共同フォーラム・仙台ワークショップ「量子確率と情報数理」の共催
(2001年=日本におけるイタリア年にあたる) (2)ワークショップ「量子情報と量子確率」の共催(2003年)
プロシーディングスは本研究科ジャーナル IIS Vol. 10 No. 1 (2004)特集号として発行。 (3)ヴォルテラセンター所長ルイジ・アカルディ教授が
本研究科ジャーナル IIS の Advisory Board メンバーとして就任(2006年)
(4)大学教育の国際化推進プログラム「先進的ICTリテラシー強化教育プログラム」による
International Workshop on Information Communication Technology Theory
and
Practice towards u-Worldにおいて基調講演(2006年)
などがあります。本協定の延長によって、学術交流がさらに推進され、 両大学の発展、ひいては両国の親善に寄与することを望むものです。
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