流体科学研究所 石本淳 准教授(協力講座,融合流体情報学)・大平勝秀 教授は,「極低温スラッシュ流体を利用した混相冷却法の開発」により,2007年度
日本混相流学会賞「技術賞」を受賞し,2008年8月9日開催の日本混相流学会総会(会津大学)にて表彰されました.本受賞は,「極低温マイクロスラッシュ粒子の連続生成技術」と「スラッシュ用密度計(固相率の測定)・流量計」の開発に成功し,混相流分野の技術的進展に格段の貢献をなした業績が評価されたものです.
受賞対象である極低温スラッシュ冷却システムの実用化により,高温超伝導(HTS)ケーブル冷却法のブレークスルーとなりうる様々なメリットが期待できます.さらに,高温超伝導ケーブル冷却系の有するインフラ規模や建設コスト等の問題点がかなり解決できるものと期待され,日本における高温超伝導ケーブル送電の実用化が一気に進展すると考えられます.
受賞理由:
「極低温スラッシュ流体を利用した混相冷却法の開発」
上記は,極低温領域での二流体ノズルにより,固体窒素微粒子を連続生成する技術を開発すると共に,極低温固体二相流の密度,流量を高精度に測定する技術を開発したものであり,混相流の技術面での貢献が顕著であり,ここに,技術賞を贈りこれを表彰します.
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