東北大学 大学院情報科学研究科

教 授 周   暁 Prof. X. Zhou
准教授 伊藤 健洋 Assoc. Prof. T. Ito
助 教 鈴木  顕 Assis. Prof. A. Suzuki

アルゴリズム論
研究室番号:B04
Algorithm Theory

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  アルゴリズムは,今やあらゆるシステムに導入され,そのシステムの信頼性や高速性を握る重要な鍵となっている.本研究室では,計算機科学の観点から,新しいアルゴリズムの設計法や解析法を研究開発している.特に,「グラフ」や「回路」を用いてモデル化される離散的な問題を解くアルゴリズムを扱っている.

  (1)グラフとは,いくつかの点と,それらを結ぶ辺からなり,数多くの実用的な問題をモデル化できる.例えば,ネットワーク上のルーターを点,通信リンクを辺にモデル化することで,データの通信経路策定など,様々な問題をグラフの問題として定式化できる(図1).

  (2)回路でモデル化される問題として,特に脳の神経回路網の理論回路モデルを扱っている(図2).脳の情報処理は,神経細胞の「発火」によって実現されているが,発火には大きなエネルギーが必要となる.このため,発火頻度の低い回路の設計と解析を行い,どのような回路構造が脳型のシステムにとってエネルギー効率の面で有効であるかを調べている.

  本研究室に配属された学生は,それぞれの興味にあったテーマを選び,研究を進めている.研究は理論的なアルゴリズム開発がメインであるが,時にはプログラム実装による実験的評価も行っている.

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図1. ネットワーク上のデータ通信

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図2. 神経回路網のモデル化

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