本分野は,赤松研究室と林研究室から構成されています.
(i) 赤松研究室では,以下の3つの分野で,都市・交通システムの計画・運営に関する数理的/情報科学的な方法論を研究しています.
1) 交通科学&交通計画:渋滞のない快適な交通システムを実現するために,情報通信技術とゲーム理論を活用した新たな交通需要管理法を開発しています.
2) 地域科学&空間経済学:都市・地域システムでは,企業や人口の空間的な集積パターンが自己組織的に形成されています.その経済メカニズムを説明しうる数理モデルを研究しています.
3) 投資科学&数理ファイナンス:都市・社会基盤施設は,長期にわたって利用されるため,将来の経済・物理的環境の不確実性に曝されます.そのようなリスクを考慮した上で社会基盤施設の投資や運用の意思決定を最適化する数理的方法を開発しています.
(ii) 林研究室では,「最適化は問題解決のキーワード」を合言葉に,最適化の理論と応用に関する研究を行っています.適当な制約条件を満たす解の中で最も良いものを求める問題を「最適化問題」といい,その応用分野は交通工学,通信工学,都市計画,ゲーム理論,金融工学,オペレーションズリサーチなど枚挙に暇がありません.本研究室では,現実の人間社会において解くべき問題をどのように最適化問題としてモデル化するかといった応用の側面を重視しながら,一方で最適化問題自身がもつ数理的性質の解析やそれを解くためのアルゴリズム開発に関する研究も行っています.
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