本研究室では、「論理分析」や「概念分析」の手法を駆使しながら、「論理」「心理」「倫理」の諸相を統合的に俯瞰する考察を試みています。
現在の主要なテーマは、(1)「論理の哲学」や「心の哲学」などにおける諸問題の研究、 (2)「論理的思考」や「クリティカル・シンキング」で考案されているツールの活用を含めた応用倫理学的な考察です。
(1)については、様相論理や時制論理などの観点も取り込みながら、<論理と時間>の問題、自由意志や行為論にかかわる<意識と時間>をめぐる問題に取り組んでいます。これらの研究テーマは、時間的存在としての人間のあり方をめぐる原理的考察の一環をなすものです。
(2)については、情報倫理・生命倫理・脳神経倫理などに見出される言説の分析とその再構築に取り組んでいます。論理的思考やクリティカル・シンキングのツールを効果的に活用しながら、応用倫理の問題群に的確に応答していくという実践的な課題をテーマとしています。
本研究室では、哲学・倫理学や文化史関連の著作はもとより、関連する言語哲学、認知科学などの研究成果も参照しながら、複眼的な考察を試みています。研究テーマは、論理分析的な問題に限定されることなく、各人の関心に応じて自由に選択できます。主体的で斬新なテーマを発見し、挑戦してください。
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