リアルワールド応用知能システム構築技術に関する以下のような研究を推進している.
1. リアルワールド知能システムの応用開発
図1 に示すように,高安全知能システム,医療支援システム.ビッグデータ応用などのリアルワールド知能システムでは,環境の認識,予測・推定,行動計画などの基本処理モジュールから構成される,これらの応用に必要となる高速かつ高品質な処理アルゴリズムを開発している. また,図2(a)に示すように,入力の特徴量を利用すると共に,ハイレベル記述情報に関わる検証結果をフィードバックさせることにより,その環境に最も適合する処理アルゴリズムを自動的に選択する機構を組み込んだ知能システムコンピューティングプラットフォームの開拓を行っている.
2. 高性能・低電力計算プラットフォーム
高性能・低電力性を有するVLSIコンピューティングを実現するために, メモリ・演算部の転送ボトルネックを解消することなどを目的とした最適化手法を開発している.また,高性能・低電力計算の実現のため,CPU及び GPU さらにFPGA カスタムアクセラレータからなるヘテロジニアスな構成モデル上で,ユーザープログラムを自動的にマッピングするソフトウェア群の開発を行っている.
3. 新概念に基づくリコンフィギャラブルVLSI
図2(b)に示すように,非同期方式を活用したパワーゲーティング,非同期/同期ハイブリッドアーキテクチャ,コンフィグレーションメモリサイズを減少させるチップ内パケット転送方式,多値ロジックインメモリなどの新概念VLSIアーキテクチャに基づくリコンフィギャラブルVLSIの開発を行っている.
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