東北大学 大学院情報科学研究科

教 授 田中 和之 Prof. K. Tanaka
准教授 和泉 勇治 Assoc. Prof. Y. Waizumi
助 教 片岡 駿 Assis. Prof. S. Kataoka

物理フラクチュオ
マティクス論

研究室番号:D01
Physical Fluctuomatics

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  単純な機能を持つたくさんの素子同士がランダムネスをともないながら互いに協力することで,ひとつひとつの素子の機能からだけでははかれない能力を有することがあります.そのメカニズムは自然界において分子がゆらぎをともないながら分子間力を介して集まることによって1個の分子の分子構造だけでははかれない性質をもつことがあることに似ています.物理学ではこのメカニズムをMore is different(量が変われば質が変わる)と言います.私たちの研究室で研究している確率的情報処理の大きな特徴のひとつは自然界におけるMore is different のメカニズムを物理的視点と情報科学的視点でとらえ,コンピュータサイエンスに使い回すところにあります.自然界のMore is different のメカニズムの解明のために物理学で古くから洗練され続けてきた確率的計算技法はコンピュータサイエンスの中にあるMore is different の解明に利用することができ,実用的なアルゴリズム開発やBig Data解析などに役立ちます.

  私たちは確率的情報処理を利用することにより,与えられた仕事を単に黙々とこなすだけでなく,状況やユーザーの気持ちを認識し適切な処理を行える賢いコンピュータやアプリケーションを実現できるような理論の研究を行っています.

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図1. ネットワークのコミュニティ抽出

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図2. 歩行者検知

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