東北大学 大学院情報科学研究科

第6回「研究科長賞」受賞


安田 宗樹 さん
(応用情報科学専攻 博士課程後期3年の課程)
博士学位論文題目:
複雑な相関をもつ確率モデルに対する統計的近似理論の数理と応用


受賞について


 博士課程後期3年の課程修了に際し、研究科長賞という栄誉ある賞を頂きましたこと
厚く御礼申し上げます。
これまでのおよそ9年間にも及ぶ学生としての大学生活の締めくくりをこのような形で
迎えられたことを大変光栄に思います。これも、これまで私を公私ともに支え、そして常に
新鮮な刺激を与え続けてくれた皆様方のおかげであると考えております。
ここに至るまで、数え切れないほどの出会いがありました。出会った人達から多くを学び、
また互いに助け合いながら造ってきた今という結果は何物にも代えがたい貴重なものです。
 学部4年になり、初めて研究室に配属されそこから博士課程前期2年修了までの3年間、
現在は御退官なされている堀口剛教授に師事しておりました。次いで博士課程後期1年〜
2年までの2年間を根元義章教授、博士課程後期3年の1年間を田中和之教授のお二人
の先生に御指導を受けました。それぞれ短い期間ではありましたが、研究生活はもちろん
のこと、私生活を含む学生生活に至るまでの諸先生方の懇切丁寧な御指導には心より
感謝しております。

研究について


 私はこれまで、沢山ある要素同士が互いに影響を及ぼし合い、非常に複雑な構造をして
いる大規模なシステムを制御するための効率的なアルゴリズムの理論整備と開発を中心に
取り組んできました。このようなシステムとそれを制御するための方法論は今後益々複雑化・
大規模化していくであろう多くの情報処理課題において重要になっていくと考えられています。
例えば携帯電話をはじめとした情報通信技術における信号の符号化・復号化方式、医療自
動診断システムや車の運転等における危険予測システムなどの予測・判断システム等様々
な情報処理課題への多大な貢献が期待されています。

最後に


 授業や研究生活、また学会等でお世話になった学内外の諸先生方、研究室の先輩・同輩・
後輩、友人や家族…、これまで私を支えて下さったすべての方々にこの場を借りまして深く
感謝の意を表したいと思います。今回頂いたこの賞を励みに、より一層研究活動に専念し、
微力ながら情報科学技術の発展に貢献していきたいと考えております。


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