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岡本正吾さん(応用情報科学専攻 博士課程後期3年の課程)が
IEEE Robotics and Automation Society Japan Chapter Young
Award を受賞しました
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IEEE Robotics and Automation Society Japan Chapter Young Award は、
日本国内の大学院に在学する優秀な若手研究者を育成し、
ロボットとオートメーションに関する国際会議(ICRA)を活性化することを目的とした表彰です.
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■受賞の対象になった業績
Shogo Okamoto*, Masashi Konyo, Satoshi Saga, Satoshi Tadokoro,
Identification of Cutaneous Detection Thresholds against Time-delay
Stimuli for Tactile Displays,
Proc. 2008 IEEE International Conference on Robotics and Automation
(ICRA2008), pp. 220-225,
2008
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■概要
触感ディスプレイは情報端末やマスタースレーブシステムにおいて,操作者に
人工的な触感覚を生じさせる技術です.触感覚は,能動的な手の運動に応じて,
手の感覚受容器に刺激が加わることにより生成されますが,その際,運動と感覚と
の時間遅れは避けられません.したがって,リアルな触感の実現のためには,時間
遅れがヒトの感覚に及ぼす影響を解明することが重要です.
本論文では,心理物理的な実験に基づき,時間遅れに2つの閾値が存在するこ
とを明らかにしました.ひとつは,被験者が時間遅れがあることを認識できる閾値で
あり59ms,もう一つは時間遅れは認識できないが感覚の内容が変化する閾値であ
り41msであることがわかりました.それに基づき,触感伝達システムの時間遅れに関
する設計方針を明らかにしました.
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