日 時: 平成25年1月31日(木) 17時〜 場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室 話 題: 言語の単位:単語はどのような単位か? 話題提供者: 長野 明子 准教授 (人間社会情報科学専攻 人間情報学講座 言語テキスト解析論分野) 概 要: 長野氏は、まず日本語の漢字を例にとり、表音文字と表語文字の違い、音読みと訓読みの関係、環境に応じて語の形を変える環境依存度などについて、さまざまな身近な例をもちいて大変わかりやすく説明されました。また、複合語を構成している要素語の間の支配関係と環境依存度の相関関係が、アジア諸語とヨーロッパ諸語で異なることを紹介されました。さらに、言語のこれらの違いが、アジア社会と欧米社会の最小単位の違いに反映している可能性についても述べられました。 語の文法的な話題から語と社会の対応関係までの幅広い内容を、大変わかりやすく説明いただき、質疑応答も活発で大変盛況のうちに終了しました。