東北大学 大学院情報科学研究科


「第43回情報科学談話会」開催のご案内

研究室の学生諸君等、お誘いあわせのうえ、ぜひご出席ください

談話会ポスター(宣伝用に使用してください)(pdf)
line

日    時: 平成23年10月20日(木) 午後5:00より
場    所: 情報科学研究科棟2階・大講義室
話題提供者: 牧野 友紀 助教
(人間社会情報科学専攻 社会政治情報学講座 社会構造変動論分野)
話    題: 津波被災地の復興と女性の参画
  ―岩手県陸前高田市でのフィールドワークを通して見えてきたもの―
概    要:    1000年に一度の災害と言われる東日本大震災からはや7ヶ月が過ぎ、事態の打開が模索されるなか、被災者とは誰か、復興、支援とは何かということが改めて問い直されている。
   岩手県南東部に位置する陸前高田市は、震度6弱を観測し、大津波により市街中心部が壊滅状態となった。人口の7%が死者および行方不明者となっており、全壊世帯も全体の47%に及んでいる。そのなかで、浸水被害のなかった横田地区では、震災直後、地域ぐるみで支援活動を行った。そうした活動の実際を調べると、女性が、支援のアイディアを提案したり、支援活動の重要な担い手となっていたことがわかった。そのような活動の前提には、震災以前から活躍する女性の姿があり、「地域づくり」のイニシアティブを発揮していたことが看取された。なぜ、横田地区の女性は、頑張ることができたのか。そこには、どういった地域のメカニズムが関与しているのか。
   今回は、震災復興と女性の参画のあり方について、震災以前から取り組んでいたフィールドワークをふまえ、中間報告としてお話ししたい。
footer