日 時: 平成20年12月4日(木) 午後5時40分〜午後7時30分 場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室 参 加 者: 約25名 話 題: 交通選択行動予測と強化学習 話題提供者: 宮城 俊彦 教授 (人間社会情報科学専攻 社会システム計画学分野) 概 要: 宮城教授は、交通計画の立案において施設設計の基礎情報の提供あるいは代替案の費用便益分析の観点から重要な位置を占める「交通需要予測」の分野がどのようなものかについて紹介された後で、その基礎理論として一般に受容されているマクファデンのランダム効用理論が個人の選択行動のモデルとしては確立されていないという問題点を指摘するともに、その問題解決の一つとして強化学習理論を交通選択行動モデルに応用する道があるということを述べられ、その可能性について話されました。交通需要予測の分野に馴染みのなかった参加者のなかには、講演の後で、自分の関心領域と重なるところがあるということに気付かれた人も多くいたようで、活発な質疑応答が行われました。