日 時: 平成19年10月11日(木) 午後5時30分〜7時10分 場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室 参 加 者: 約30名 話 題: 「数値流体力学に基づく分野融合と産学連携」 話題提供者: 山本 悟 教授 (情報基礎科学専攻・計算数理科学分野) 概 要: 山本教授は、流れをコンピュータでシュミレーションする流体力学が複雑形状 物体周りの三次元乱流を数値計算しうる段階にまで至っているということ、教授 の研究室ではナビエ・ストークス方程式を数値計算しただけでは解くことができ なかった複雑物理を伴う流れの数値解法を開発してきたこと、そして今後進むべ き研究の一つの方向として他分野との融合を目指した研究が考えられることなど を、「数値タービン」と「超臨界流体シュミレータ」の研究内容を中心に話されまし た。山本教授は、質疑応答のなかで、目下、推進している化学工学や計算機工 学との分野融合的研究を越えて、さらに数理社会学や数理心理学の可能性も考 えられると控え目に述べておられましたが、それをうけて参加者がそのような方向 へと展開していく研究こそ情報科学の核となるべきではないかと述べていたことが 特に印象的でした。