「第23回情報科学談話会」開催のご案内
■研究室の学生諸君等、お誘いあわせのうえ、ぜひご出席ください■

日 時: 平成18年12月7日(木) 17:30〜
場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室
話題提供者: 徳川 直人 助教授 (人間社会情報科学専攻 社会構造変動論分野)
話 題: 「インタビューの社会学」
概 要: インタビューは、通常、社会分析の前提となる「データ蒐集」のための
一つの方法だと考えられてきた。
いわば、社会という現実を覗き見るための窓であるというわけだ。
従って、その窓が曇りガラスであっては困るので、
いかにして無色に磨き上げるかが従来のインタビュー論の主流を占めてきた。
その基本は重視すべきなのだが、しかし昨今、疑義も出されてきている。
そもそも人が人の言葉を聞き取るときに「透明な存在」であることは可能だろうか。
実行不可能な規範はかえって事実を無視することになる。
しかしこれは単にインタビューの「バイアス」を直視しようといった
消極的な提起ではない。
インタビュー場面もまた一つの社会的現実であると考え直すと、
そこにどんな可能性が開けるのか。
まだ開拓的な議論だが、新動向に学びながら自分も考えたい。
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