日 時: 平成18年12月7日(木) 午後5時30分〜午後7時30分 場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室 参 加 者: 約30名 話 題: インタビューの社会学 話題提供者: 徳川 直人 助教授 (人間社会情報科学専攻 社会構造変動論分野) 概 要: 徳川助教授は、従来のインタビューはデータ収集の一方法であり、インタビュアー の主観を廃する形で行われるのが理想であるとされてきたが、近年の動向は、イン タビュアーの主観も踏まえつつ、インタビューの受け手とのより良い関係を構築して 受け手の答えからデータのみならずその奥に潜む真実を見つけ出すことが重要であ るとする考え方が台頭していること、インタビューとはそれ自体が人間社会の縮図で あるという側面があり、その側面から独自のインタビューへの観点を形成することが 自分の研究課題であることなどが話されました。 徳川助教授は実際に、地方の農村地帯に赴きフィールドワークやインタビューを行っ た経験をお持ちであることから、講演は実際のエピソードも多く盛り込まれた興味深 いものであり、終了後の質疑応答も、教員・学生を問わず多くの質問が出され、活発 なものとなりました。