日 時: 平成18年1月26日(木) 午後5時45分〜午後8時頃 場 所: 情報科学研究科棟2階 大講義室 参 加 者: 約50名 話 題: 日本語の量表現−言語学でしていること 話題提供者: 菊地 朗 助教授 (人間社会情報科学専攻 言語情報学分野) 概 要: 言語研究が、人間の言語に関わる心的能力を研究対象とし始めてから50年以上 経過し ました。言語に対するこのようなアプローチは生成文法と総称されています。 本トークでは、生成文法の言語に対する主要な立場、これまでの研究の流れ、そして 現在の主要な関心の的などを概観し、それを通して、この分野の研究における「説 明」がどのような様態を取っているのかが紹介されました。より具体的には、遊離数 量詞構文、比較構文、過剰を表す表現など、日本語の「量」に関わる表現の文法的 性質についての分析を話題として提供し、それを通して情報科学というコンテクスト において言語学がどのような位置づけを持っているのかについて話されました。 休憩を挟んで、参加者からは様々な意見や質問が続き、おおいに盛り上がりました。