第59回情報科学談話会のお知らせ(2015年10月22日開催) 坂口 茂 教授「関数の形と逆問題」

 
日時
場所 情報科学研究科棟2階・大講義室
話題提供者 坂口 茂 教授
提供者所属 システム情報科学専攻 システム情報数理学講座 システム情報数理学III分野
話題 関数の形と逆問題
概要 数理物理学や微分幾何学の発展に伴って, 偏微分方程式の解について関数の形の研究は古い。講演者が不変等温面の研究を通じて知ったイタリアの研究者 Somigliana の1918--19年の論文では, 3次元ユークリッド空間上の波動方程式の解の波面が常にある超曲面 S に平行な曲面族からなるとき, Sは平面, 円柱面, 球面のどれかに限られることが示されている。この講演では, 偏微分方程式に関連する関数の形とそれに付随するいくつかの逆問題について紹介する。