Google学習先端技術寄附講座の設置について
2021年5月1日付けで、人間社会情報科学専攻にGoogle学習先端技術寄附講座(研究代表者 堀田龍也教授)が設置されました。
この講座は、学習状況の正確な把握と適切な処遇によるデータ駆動の教育手法が十分ではないという課題に対し、情報科学研究科が抱えるAI研究・データ解析・画像解析・認知情報処理などにおける先端的な研究者や、文理を横断する多角的な知見を持った研究者が、教育ビッグデータを対象としたラーニング・アナリティクスによるデータ駆動の教育手法の確立を図るべく設置されたものです。
研究内容は以下の通りです。
1.実授業を対象とした授業改善に関する研究
学習ログの解析による学生の学習状況の可視化、達成度に合わせた処遇、教材の改善点の同定などによる授業改善
2.アクセス解析と学習基盤改善に関する研究
アクセス頻度の分析等によるLMS(学習管理システム:Learning Management System)等のオンライン学習基盤への機能追加等の改善研究
3.データ駆動学習改善への情報科学の応用
取得すべき学習ログの範囲(センサー等による情報取得を含む)、取得された学習ログに対するデータサイエンス・AI等の応用による情報科学研究の応用としての解析手法の確立
この講座の設置により、
- 情報科学研究の応用としてのラーニング・アナリティクス手法の開発と実用化
- 情報科学研究科ラーニング・アナリティクス研究センターと連携した研究会やシンポジウム等の企画による、この分野における東北大学のプレゼンス向上
- デジタル化が急速に進展する初等中等教育への研究成果の適用による社会貢献
などが期待されます。

データ駆動による教育改善に情報科学研究を応用する
■Google学習先端技術寄附講座