第40回統計科学セミナー(2026年3月9日開催)「臨床試験におけるレスポンダー解析:成功確率の信頼区間の改良と情報損失の定量化」のご案内
講演概要:
臨床試験では,試験治療の有効性や安全性の評価に,連続変数の評価項目をカットオフ値で二値化して解析する「レスポンダー解析」が採用されることがある.一方で,レスポンダー解析は,二値化により情報量が大幅に低下することから,その使用に対して批判的な意見も多い.本発表では,レスポンダー解析の有用性の向上を目的とした2つの研究成果を紹介する.最初に,潜在分布に基づく成功確率の信頼区間の被覆確率が信頼係数を下回る問題が,既存の方法に変数変換法を組み合わせることで大幅に改善できることを示す.次に,二値化前の連続変数と二値変数の相関係数が情報維持(1−情報損失)の指標として解釈できることを示す.特に,様々な確率分布のもとで相関係数を導出し,Fisher情報量に基づく指標との関係と,相関係数に対する2つの推定量(plug-in推定量と点双列相関係数)の性能を紹介する.
イベント概要
| イベント名称 | 臨床試験におけるレスポンダー解析:成功確率の信頼区間の改良と情報損失の定量化 |
| 日 時 |
2026年3月9日(月)16:30 - 17:30 |
| 開催場所 | 東北大学大学院情報科学研究科棟2階中講義室 |
| 講 演 者 | 寒水 孝司 教授(東京理科大学 工学部情報工学科) |
| 対 象 者 | 講演に興味のある学内外の方(研究者,学生,その他) |
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