乾研究室、鈴木研究室のメンバーが機械翻訳の国際コンペティションにおいて複数部門で1位を獲得

東北大学、理化学研究所、日本電信電話株式会社の合同研究チーム(Team Tohoku-AIP-NTT at WMT-2020)が、国際会議WMTにて毎年開催されている機械翻訳分野で最も権威の高い国際コンペティションに参加し、ニュース翻訳タスクの4言語対トラック(英独、独英、日英、英日)の全てで人手による翻訳品質評価一位(同率を含む)を獲得しました。

 

チームメンバー5名全員が東北大学大学院情報科学研究科に所属しており、東北大学データ駆動科学・AI教育研究センター/大学院情報科学研究科の鈴木潤教授がチームリーダーを務めております。
国際会議WMTは機械翻訳研究に特化した国際会議であり、本コンペティションは機械翻訳分野で最も権威の高い国際コンペティションとして知られています。更にその中でもニュース翻訳タスクは、最も歴史が長く、機械翻訳システムの基本的な翻訳性能を評価する上で最も競争率の高いタスクに位置付けられています。
今回開発した機械翻訳システムは、言語学者による言語現象別の翻訳品質評価においても他のシステムを大幅に上回る最良の評価を得ました。さらに、本機械翻訳システムの開発が評価され、アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)から第16回「AAMT長尾賞」を受賞しました。AAMT長尾賞は、機械翻訳システムの実用化のための研究開発に貢献した個人あるいはグループに授与される賞です。

 

Team Tohoku-AIP-NTT at WMT-2020 メンバー

清野 舜 (理化学研究所 / 東北大学 大学院情報科学研究科 博士課程)
伊藤 拓海 (東北大学 大学院情報科学研究科 博士課程)
今野 颯人 (東北大学 大学院情報科学研究科 修士課程) ※現株式会社リクルート
森下 睦 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所 / 東北大学 大学院情報科学研究科 博士課程)
鈴木 潤 (東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター / 大学院情報科学研究科 教授)
論文: https://www.aclweb.org/anthology/2020.wmt-1.12/

 

アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)について

1991年4月に「日本機械翻訳協会」として設立、1992年に事業の拡大をめざして「アジア太平洋機械翻訳協会」と名称変更。機械翻訳の普及・改良を目的として、機械翻訳に関する情報発信やステークホルダー間の情報交換を行っている一般社団法人。
AAMT長尾賞:https://aamt.info/news/nagao-2/

 

 



長尾賞の賞状
 


Team Tohoku-AIP-NTT at WMT-2020 メンバー
 

問い合わせ先

<研究内容に関すること>
東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター/大学院情報科学研究科
教授 鈴木潤
電話 022-795-3126
E-mail is-failab※grp.tohoku.ac.jp(※を@に変えてください)

 

<広報に関すること>
東北大学 大学院情報科学研究科
広報室 佐藤みどり
電話 022-795-4529
E-mail koho※is.tohoku.ac.jp(※を@に変えてください)