技育展2022で情報科学研究科の学生を含む2チームが2部門で最優秀賞を受賞

2022年8月から9月にかけて開催された「技育展2022」(主催:株式会社サポーターズ)の「世の中を便利にする」部門と「インフラ/セキュリティ」部門で、情報科学研究科の学生を含む2つのチームがそれぞれ最優秀賞を受賞しました。

 

技育展は「未来の ”技” 術者を ”育” てる」ことを目的とした、エンジニアを目指す学生のためのピッチコンテストです。9月10日から4日間に渡って開催されたプレゼンテーションでは、事前審査を勝ち抜いた計180作品、約400名の学生エンジニアが、全15テーマに分かれて自身のアウトプットを3分間ピッチ(ショートプレゼンテーション)しました。


このうち 「世の中を便利にする部門」では、情報科学研究科博士前期課程2年の八島諒汰さん(システム情報科学専攻橋本・山口研究室 / 鏡研究室)と工学研究科博士前期課程2年の藤原悠嗣さんのチームが開発した「Record Explorer」が、最優秀賞を受賞しました。この「Record Explorer」は動画の内容を自動でまとめてくれるノートアプリです。動画から重要な情報を抽出して、自動的に要点の整理されたノートにまとめます。近年増えているオンライン授業を効率的・快適に学習することや、多くの動画集の内容を簡単に把握することへの応用が期待されます。審査では、「動画からノートを生成するという新しいアイデア」、「世の中の課題を的確に解決している点」、「要約・セクション分け・動画キャプチャ等の技術レベルと完成度の高さ」が高く評価されました。本アプリは現在名前を改め、「Ready Note」としてWeb上で公開されており、どなたでもご利用いただけます。なお今後よりよいものとしていくために、利用された際はフィードバックをいただけると助かります。

 



Record Explorerの概要

 

また「インフラ/セキュリティ」部門では、情報科学研究科博士前期課程2年の浦田智稀さんと江上尚志さん(いずれもシステム情報科学専攻篠原・吉仲研究室)のチームが開発した「AI撲滅AI」が、最優秀賞を受賞しました。この「AI撲滅AI」は、ゲームのチートという不正行為を検出するためのシステムです。特にAIを用いたチートAIに対して、マウス入力が人間かAIかを判別することで対策します。この技術によってチートAIを撲滅し、プレイヤー同士の健全な競争を守ることが期待されます。 審査では、「チートAIに対してAIで対抗するという発想」、「データを収集する環境を自作している点」、「課題の明確性」、「デモも含めた説得力」 などが高く評価されました。

 



AI撲滅AIの概要

 

 

  

技育展2022 賞状

 

なおこれら2つの開発は、東北大学スタートアップ事業化センターの学生向け課外プログラムEarly Work Program(EWP)の2022年夏プロジェクトとして行われました。


技育展 公式サイト

https://talent.supporterz.jp/geekten/2022/


技育展 結果発表ページ

https://talent.supporterz.jp/geekten/2022/exhibition.html


Record Explorerのページ(実際に使ってみることができます)

https://readynote.github.io/app

 

問い合わせ先

情報科学研究科 広報室

電話:(022)795-4529

E-mail:koho(at)is.tohoku.ac.jp