第6回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

<2015.6.29>
 第6回情報リテラシー連続セミナー@東北大学は鳴門教育大学大学院専任講師の泰山裕先生をお迎えして、5月30日に行われました。今回の題目は「思考スキルの向上は学力に影響をもたらすか」です。

 泰山先生は、大学院生時代から関西大学初等部で行われている思考スキル育成の実践に関わり、理論的な研究をされてきました。2014年からは、鳴門教育大学大学院学校教育研究科で専任講師をされています。

 今回、泰山先生には「思考スキルとはそもそも何か?」や「思考スキルと情報リテラシーの関係」などの研究の背景、そして関大初等部での思考スキル育成の実践を踏まえて子ども達の学力にどのような影響があったかについてお話を頂きました。

 まず、思考スキルとは、授業中に子ども達が行う「考える」活動の中で、様々に使われているその「考え方」のことだそうです。泰山先生は、子ども達が授業の中で「考える」経験をする前に、あらかじめ思考スキルを教えることによって、子ども達に「考える力」を身につけさせることができるのではないかと仰っていました。

 泰山先生の研究によると授業で用いられる思考スキルは19種類に分けられますが、関大初等部ではそのうち「比較する」「分類する」「関連づける」「多面的にみる」「評価する」「構造化する」の6つに絞り、シンキングツールと言われる思考を可視化するための道具とも併せて指導が行われているそうです。

 思考スキルの指導を受けた子ども達は、学年を経るごとに色々な場面で思考スキルを用いるようになり、時には複数のシンキングツールを組み合わせたり、シンキングツールを使わなくても思考スキルを活用できるようになる子どもいるそうです。そのように、シンキングツールの使い方だけではなく、より汎用的なスキルとして思考スキルを認知できるようになると、学力との相関も高く見られるようになるとのことでした。

 泰山先生のお話は「思考力をどう育てるか」という非常に大きな課題に対し、「思考の型を切り出して教える」という斬新な方法で応じる、とても刺激的なお話だったと感じます。

 泰山先生ありがとうございました。

(博士課程前期2年 相沢優)

窪俊一代表によるプログラムの紹介 堀田龍也教授による講師の紹介 鳴門教育大学大学院学校教育研究科専任講師 泰山裕先生による講演「思考スキルの向上は学力に影響をもたらすか」 ディスカッションの様子