第44回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

〈2020.2.26〉

 第44回情報リテラシー連続セミナー@東北大学は、2月22日(土)熊本県球磨郡相良町立相良南小学校 教諭 椿原 正和先生をお迎えして行われました。今回の題目は「情報を的確に取り出す指導」です。椿原先生は、全国学力調査の国語の条件付き記述問題を読解するための「基礎的読解力」指導法を広めるため、全国各地で数多くの飛び込み授業やセミナーをされています。

 本セミナーでは、実際に「基礎的読解力」指導法に関する授業をしていただきました。
「基礎的読力」指導法は、3つの作業(①丸で囲む②線で結ぶ(エアーライン)③+α(・題名・条件))を行うことで、どの子どもも国語の記述式問題を解けるようになるというものです。椿原先生のご指導の通りに進めていくと、必要な情報だけに限定したうえで情報を理解し、評価・熟考することができました。
 ただ、このような指導法には授業論がなければならない、とのお話がありました。まずは一緒にやって、最後は自分でやらせる、出来たら褒めて成功体験を積ませる、といったことと合わせてこの指導法が活きてくるのだと学びました。

 椿原先生は、子どもたちは日々の授業で学力を獲得してるのにも関わらず、それをテストで発揮することができていないのではないか、とおっしゃっていました。確かに、経済協力開発機構(OECD)が3年に1回行う国際的な学習到達度調査(PISA)では、2015年から日本の子どもたちの有意に読解力が低下しており、それは2015年からコンピューターを使った調査へと移行したことが要因ではないかと考えられています。

 堀田先生は、子どもたちが持っている能力が、与えられた場所で最大限に発揮できるために、テストの受け方を学ぶことも必要なことであるとおっしゃっていました。社会の変化が進んでいくほど、より多様な環境で自分の能力を発揮することが求められるようになると予想できます。学校教育の中で、内容知だけではなく方法知も指導していくことの大切さを再認識しました。

 また、今回はこれまでのディスカッションの方法とは異なり、Webのリアルタイムアンケートを用いてのディスカッションになりました。初めての試みでしたが、参加者の皆様から沢山のご質問が集まり、活発な議論をすることができました。


 椿原先生、この度は大変お忙しい中、貴重なお話をしてくださり本当にありがとうございました。

(博士前期課程1年 安里基子)

窪俊一代表によるプログラムの紹介 堀田龍也教授による講師紹介の様子 熊本県球磨郡相良町立相良南小学校 椿原正和先生による講演「情報を的確に取り出す指導」 椿原正和先生と堀田龍也教授によるディスカッションの様子