第40回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

〈2019.9.2〉

 第40回情報リテラシー連続セミナー@東北大学が8月30日(土)に、喬木村教育委員会のCIO補佐/ICT支援員の長坂亮介さんをお迎えして行われました。今回の題目は「小規模校の課題解決のための遠隔合同学習」です。

 長坂さんは、2018年から長野県伊那郡にある喬木村の小中学校にて、遠隔合同学習の実践の支援をなさっています。喬木村では「TAKAGI Style」という日常的なICT活用の方針が示されているのだそうです。その冒頭には、隣地区同士の小学校の遠隔合同授業を掲げられています。
 遠隔合同授業とは、学びの可能性を広げたり、学級の児童生が少人数であるからこその課題等を解決するためことを目的としているのだそうです。喬木村の小学校では、隣地区の学校との授業を行ったり、海外の学校と質問をしあうことで交流を行ったりしています。

 遠隔合同授業を行うことにより、児童生徒にも、教師にも利点があるとおっしゃられていました。児童生徒は幼少期からの限られた人数での固定化された人間関係を超えて、ネットワークで対話を行うことができることがメリットだそうです。ご講演の中でも小学校での授業実践の様子を映像で見せていただきました。画面の向こうにいる相手校の児童生徒に対し、どうしたら自分が伝えたいことが伝えられるか、相手意識を持って話をしている様子が見られ、自信を持ってコミュニケーションを取ろうとしていました。
 また、遠隔合同授業では学校をまたいで先生方が協働的に授業を設計、実践する必要があります。指導案のフォーマットを同じにするなどの工夫をしながら連携されているそうです。画面越しの児童に指示や説明をするため、端的に指導ができるようにするなど、授業技術の面でも試行錯誤しながら取り組まれており、日常的な授業の改善にもつながっているのだそうです。

 本セミナーを通し、人口減少を踏まえた教育のあり方の一つとして遠隔合同授業があり、遠隔合同授業によって子どもたちのコミュニティを広げ、相手意識を持つ経験をさせることができたり、教師にも刺激が与えられるのだと知りました。
 長坂亮介さん、遠方から足を運んでくださり、貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。

(博士前期課程1年 遠藤みなみ)

窪俊一代表によるプログラムの紹介 堀田龍也教授による講師の紹介 喬木村教育委員会 長坂亮介さんによる講演「小規模校の課題解決のための遠隔合同学習」 会場の様子 グループディスカッションの様子