第37回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

2019.4.22
 第37回情報リテラシー連続セミナー@東北大学が420日(土)に、元独立行政法人大学入試センター審議役の大杉住子さんをお迎えして行われました。
 今回の題目は、「資質・能力と大学入試改革」です。

 大杉さんは、大学入試センター審議役をなさる前は、文部科学省初等中等教育局教育課程企画室長として、2020年度から全面実施される新学習指導要領の改訂を中核的に担当されておられました。
 新学習指導要領で示された、「資質・能力の三つの柱」、「主体的・対話的で深い学び」といったキーワードを交えながら、現在進められている大学入試改革についてお話しくださいました。

 2020年度から、現在の大学入試センター試験に代わって、大学入学共通テストが実施されることが予定されています。現在は、実施に向けて試行調査やその結果の分析が行われています。そこで出題されている問題は、例えば「摩擦や空気抵抗をないものとする」というこれまでのテストと違い、摩擦や空気抵抗を考えに入れた実験結果を提示して考えさせるといったように、これまでと比べると実際の状況になるべく近いものとなっています。その分、ただ公式を覚えていれば解ける、という問題ではなくなっており、思考力や判断力が要求されています。
 大杉さんは、「入試までの力ではなく、入試の後にもつながる力になれるように考えている」とおっしゃっていました。また、入試問題が持つメッセージ性を重視していらっしゃり、学校現場での授業改善に役立てていただきたいこと、新学習指導要領の趣旨と呼応していることを確認されました。

 本セミナー全体を通じて、大学入試改革をはじめとする様々な改革が、これからの時代を切り開いていく子どもたちに必要な資質・能力を育成することを目的として行われていること、そして、それらの改革を支えているのが、日々の教育実践であるということを学びました。

 大杉さん、貴重なお話をありがとうございました。

 (博士課程前期1年 安里基子)

窪俊一代表によるプログラムの紹介 堀田龍也教授による講師の紹介 元独立行政法人大学入試センター 大杉住子様による講演「資質・能力と大学入試改革」 ディスカッションの様子