第34回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

2018.12.2
 第34回情報リテラシー連続セミナー@東北大学が12月1日(土)に、上越教育大学教授の赤坂真二先生をお迎えして行われました。今回の題目は、「情報社会に向けた学級経営-指導力のある教員が知っていることー」です。

 学級の中にいる子どもたちへ、どのように教科指導を行っていくかについては、これまで様々な研究がなされています。一方、学級経営を扱った研究はほとんどなく、学問体系もないのが現状だそうです。そんな中、赤坂先生は、小学校で学級担任を19年間されたのちに、上越教育大学の教授に転身され、学級経営について研究を進めていらっしゃいます。

 セミナーの冒頭では、少子化が引き金となって高齢化と人口減少が進み、経済成長のシナリオが描けないでいる今の日本で、子どもたちが今後発生する様々な社会の問題を解決する力を身に着ける必要性が説かれました。また、インターネットの発展によって、様々な情報や意見に触れる機会が増えましたが、自分の価値観だけを正義として他者を見ると、異なる意見を持つ他者に共感を持てず、多様性が失われるというお話も教えていただきました。

 この多様性と共感力が、問題解決能力の育成に大きな関係があるそうです。
セミナーの中盤では、教員がトップダウン式ではなく、多様性と共感力を重視する学級経営を進めると、学級全体の学習意欲が高まり、学力も向上にもいい影響があるという事例も紹介されました。

 しかしながら、現在、学級経営については明確な定義も研究成果もなく、教員は学級経営を学んできていないのが教員養成の現状だそうです。そこで、教員や学校の管理職が自己研鑽し、多様性と共感力を重視する学級経営の力を磨く必要があるとのお話でした。

 セミナーで、赤坂先生は、難しい話題を大変分かりやすく、熱意をもってご説明くださいました。会場全体が大変盛り上がり、楽しく、ためになるセミナーでした。

 赤坂先生、ありがとうございました。

(博士課程後期3年 中川哲)

窪俊一代表によるプログラムの紹介 堀田龍也教授による講師の紹介 上越教育大学 赤坂真二先生による講演「情報社会に向けた学級経営-指導力のある教員が知っていること-」 会場の様子 ディスカッションの様子