第3回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

<2015.2.9>
 第3回情報リテラシー連続セミナー@東北大学はNHK放送文化研究所メディア研究部主任研究員の宇治橋祐之さんをお迎えして1月31日に行われました。今回の題目は「学校放送番組と情報リテラシー」です。


 宇治橋さんはNHK入局後、長年に亘りNHK学校放送番組を制作されていました。1999年から2000年まではアメリカの公共放送局(ワシントンD.C)に赴任され、帰国後には教育の情報化に対応したNHKデジタル教材の開発・制作に携わっていらっしゃいます。


 今回の講演では、学校放送番組を通して「映像がわかる」「映像を使う」「映像をつくる」という3つの観点からお話を頂きました。


 映像はその要素を分解してみると、文章と同じように要素の構成があることがわかります。つまり、文章の段落ごとに意図があるように、映像にも要素ごと意図を読み取ることができます。


 NHKの学校放送番組は、そうした番組の意図と教師が番組を使う意図の相互作用の中で授業は成立すると考えられ、制作されています。そのため、宇治橋さんは学校放送番組を番組単体として捉えるのではなく、授業の相互作用の中で使うことを考えて欲しいと仰っていました。そのため学校放送番組を使う上では、番組を使う前後の授業設計が特に重要になるというお話をされていました。


 そうして「映像がわかる」「映像を使う」という部分が分かると、今度は「映像をつくる」という面にも注目することができます。現在では、情報技術が発展したお陰で、小学生や中学生でも気軽に映像を編集する手段が提供されるようになりました。「NHKクリエイティブ・ライブラリー」では、NHKが権利を持っている動画をWEB上で編集することができます。これを使って学校の授業でも映像を組み合わせて番組を制作することができるそうです。


 学校放送番組は、一般のテレビ番組や教育テレビと違い、授業において様々な能動的活動と組み合わせられます。そうした特殊な番組のことについて、製作段階からその利用の方法までとても貴重なお話を伺うことができました。

 宇治橋さんありがとうございました。

(博士課程前期1年 相沢優)

堀田龍也教授によるプログラムの紹介 NHK放送文化研究所 宇治橋祐之氏による講演「学校放送番組と情報リテラシー」 グループディスカッションの様子