第13回 情報リテラシー連続セミナー@東北大学を開催しました

<2016.4.18>
 第13回情報リテラシー連続セミナー@東北大学が4月16日(土)に開催されました。なお、今回から青葉山北キャンパスにある情報科学研究科棟が会場となりました。そんな記念すべき回に文部科学省生涯学習政策局情報教育課情報教育振興室の新津勝二室長をお迎えして行われました。今回の題目は、「文部科学省による教育情報化施策の最新動向」です。

 新津室長は、文部科学省初等中等教育局に着任され、現在は生涯学習政策局情報教育課情報教育振興室長であり、中教審や教員のICT活用指導力等、教育の情報化に携わる部門を担当されています。
また、文部科学省の最新施策についての講演のために、全国各地を回っていらっしゃいます。

 セミナーでは、「教育情報化施策の最新動向」として5つの観点から、ご講演頂きました。
1. 我が国の教育の現状と課題
2. 学習指導要領改訂
3. 高大接続改革
4. 教員のICT活用指導力向上
5. 教育の情報化の現状と課題

 日本はPISAショックから立ち直り、日本の児童生徒の成績は上がったものの、意識や意欲の点で課題があるとのことでした。そのことを踏まえ、現在学習指導要領の改訂が行われているそうです。学習指導要領の改訂のポイントとして、知識や技能の習得だけでなく、児童生徒の意欲向上のためにアクティブ・ラーニングの視点から今までの授業を見直していくことや、学習評価の充実のためのカリキュラム・マネジメントの充実が挙げられました。また、これからは、高度な技術を使いこなすだけでなく、科学的な仕組みの理解が全ての児童生徒に必要であることや、現在は高校の教科「情報」の見直しがされているが、それだけではなく小学校から各教科等における情報活用能力も育む必要があるということを仰っていました。

 高大接続改革については、これまで初等中等教育と高等教育で改革が行われてきたが、その接続部分に問題があると言われていたようなので、新たに担当部署が設置され、接続部分の改訂の検討がされているようです。

 教員のICT活用指導力向上については、指導力は年々上がっているものの、児童のICT活用を指導する能力は70%に届かないことや教員のICT活用指導力に関する研修を受講した教員の都道府県格差が激しいことが課題として挙げられました。

 最後に、教育の情報化が目指すものとして、情報の科学的な理解を中心とした情報活用能力の育成、教科指導におけるICTの活用、校務の情報化であり、重要な課題は、学校のICT環境設備及び教員のICT活用指導力向上等であるということでした。

 ただ、これからの時代には、ICTだけでなく紙媒体を活用することも重要であり、アナログとデジタルの融合が大切であると仰っていたことが印象に残りました。

 豊富な資料を基にしたお話は、多くの方々にとって、有意義な知見を得られたのではないかと思います。

 新津室長、ありがとうございました。




(博士課程前期1年 望月翔太)

文部科学省 新津勝二室長の講演「文部科学省による教育情報化施策の最新動向」 グループディスカッションの様子