音情報科学

システム情報科学専攻

音情報科学 B11 Acoustic Information

  • 坂本 修一 教授 (Prof. Shuichi Sakamoto)      
研究キーワード音像定位、マルチモダリティ、聴覚ディスプレイ、音空間

高度な音コミュニケーションシステムの実現を目指して

誰もがどんな環境でも快適に通信できるシステムを作り上げるためには、人間の情報処理の仕組みを明らかにすることが不可欠である。人間の情報処理を考えてゆく上で、聴覚系は最重要な情報受容器官の一つである。本研究室では、以上のような問題意識の下に、聴覚系及び聴覚系を含むマルチモーダル知覚情報処理過程を明らかにするための基礎研究と、その研究の知見を用いて高度な音響通信システムや快適な音環境を実現するための研究、更にはシステム実現の基礎となるディジタル信号処理の研究に取り組んでいる。特に、システム実現のための研究では、音楽ホール内の音場のような高次の3次元音空間情報を高精度に実現する3次元聴覚ディスプレイや3次元音空間情報センシングシステム、難聴者にとって快適な音響通信系の実現を目指した補聴処理システムの研究に取り組んでいる。これらの研究は、音響学・情報科学だけではなく、電気・電子工学、機械工学、建築など工学のさまざまな分野や、医学・生理学・心理学など他の分野とも接点を有する広領域にまたがるものである。